「転職のハナシ」はサイト運営のため複数の企業と広告提携をおこなっています。
当サイトの一部のリンクについては、そのリンクを経由しサービス利用があった場合に掲載企業から当サイトへPR報酬を受ける場合があります。ただし当サイトは報酬の有無にかかわらず公平な情報評価をおこなっており、報酬の有無が企業のサービス解説に影響を及ぼすことはありません。
初めて転職活動を行う方にとって職務経歴書は苦手意識を持つものです。新卒で就活をしていた時は、職務経歴書を書く機会などなかったからです。
しかし、いきなり何を書くべきか?どうやって書くべきか?を考える前に、まずは職務経歴書の意味を知るコトが重要です。何をするにしても、物事の意味を理解するコトは目的達成には必要なコトだからです。
そこで今回は、選考活動における職務経歴書の意味について説明したいと思います。職務経歴書が採用において、企業側でどのように扱われるかを知れば何をどう書けば良いかが自然と分かってくるからです。
目次
職務経歴書はあなたのトリセツ
企業は転職者を採用するで、その経験やスキルをもっとも重視します。自社の仕事について、職務をこなし成果を生み出せるかどうかが重要なのです。
もちろん任せる職務内容の範囲や責任などによって転職者に求めるレベルは変わってきますが、選考では自社の仕事ができるかという点について知りたいのです。
しかし事前に仕事をさせてみて、その結果で判断するというコトは選考方法、時間、法律の観点からも現実的ではありません。
そこであなたの過去の職務経験が分かるものを書類として提出してもらう必要があるのです。
それは、あなたについてのスペックや扱い方を解説している書類と考えられます。まさに取扱説明いわゆる”トリセツ”と一緒です。
企業側はこのトリセツを元に、あなたが自社の仕事を遂行できる人材かを最低限知る必要があるのです。
理想は本人と面接して採用を決めたいのが企業の本音ですが、明らかに求める経験やレベルに満たない人も応募してくる場合や、応募が殺到する可能性もあり、全員を面接することはできません。
そこでトリセツである職務経歴書を事前に送ってもらい、書類選考という形で応募者を判断するのです。
相手のコト、考えてますか?
ここまでの説明で重要なコトを言いましたが、気づいた人はいますか?
それは、自社の仕事ができるかという点について知りたい、という部分です。
実は職務経歴書で合格ラインに乗るには自社の仕事、言い換えれば「応募企業の仕事ができる」というコトが何より重要なのです。
この点を理解せずに職務経歴書を作成すると、あなたは今までの経験を思い出し、経験した職務において必要で自分が強みに思っている内容を職務経歴書に書くコトになります。
しかし、これでは職務経歴書の内容は非常に主観的で、募集する企業の意図を無視したものとなってしまうのです。
人間関係やビジネスでも同じです、相手が望むコトや知りたい内容を伝えるコトが、相手の理解や信頼を勝ち取るもっとも有効な手段なのです。
そこで、まずは応募企業の仕事内容や求める経験・スキルをしっかりと調べてください。その上で、応募企業が求めており評価してくれるであろう、あなたの経験や能力をアピールするのです。
非常にシンプルなコトですが、たったこれだけで書類選考に通過する確率は格段に上がります。
面接前にあなたのコトを知っておきたい
応募企業の求める内容をもとに職務経歴書を書けば、書類選考は恐れる必要はありません。問題は書類選考に通過した後におこなわれる面接です。
実は職務経歴書は、この面接においてもその真価を発揮するのです。
通常、転職者の採用においては書類選考と2回程度の面接しか行いません。人や可能性を見極める新卒採用と違って、即戦力を求める中途採用は応募企業の仕事ができるかどうかを職務経験から判断しやすいからです。
しかし実際に30分から1時間程度の面接で、応募者の経験・スキルを見極め、自社において成果をあげられる人材を選ぶことは非常に難しいことです。
実際、あなたに質問できる内容にも限りがあります。会社や仕事の説明といった面接官から行われる内容を除き、質問に合わせて回答するコトをセットで考えると5~8個程度の質問しかできません。
そこで面接を行う現場の責任者や採用担当者は、事前にどのようなポイントを知れば転職者を判断できるかを考えます。その時に頼りになるのが、職務経歴書なのです。
職務経歴書の内容をもとに、より深く知りたい内容や質問を考えるのです。逆を言えば面接での質問内容は、あなたが書く職務経歴書の内容をもとに考えられるのです。
これは実は転職者にとって選考を有利に運ぶ重要なポイントなのです。
例えば営業職の場合は、顧客リストを工夫するコトで新規アプローチを増やしたとあれば、面接官はその具体的な工夫を知りたいです。それを知ればあなた独自の経験や取り組み姿勢が判断できるからです。
それを質問されたなら、あらかじめアピールポイントを整理したエピソードを伝えれば良いのです。
どんな状況で、どんな苦労があり、どのように考え、実際に行ったのか?その結果や得られたものは?これらを語ることで、あなたが自社の仕事が遂行できる人物かが判断されるのです。
このようなエピソードにつながるキーワードを職務経歴書に3~5つほど仕込んでおけば、面接においてあなたは効果的に自分をアピールするコトができます。
まとめ
採用における職務経歴書の意味について解説してきました。応募する企業側の状況を知れば、職務経歴書がどのようなもので、書くべき上で何をポイントにすれば良いか分かったはずです。
最後にこのページで解説した内容を簡単にまとめておきますので、再度振り返ってみてください。
- 職務経歴書はあなたの経験やスキルを解説するトリセツ
- 書類選考を通過するには相手企業の求める内容を理解する
- 面接は職務経歴書の内容をもとに行われる
- エピソードにつながるキーワードを職務経歴書に3~5つ仕込む