健康状態によるケース別に解説!履歴書の健康状態の書き方

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履歴書の健康状態の欄は非常にデリケートな部分です。特に大きな病歴をお持ちの方や、前職を体調不良で辞められた方などは何と書けば良いか悩むんでしまう部分です。

今回はそんな履歴書における健康状態の欄について、転職シーンにおける健康状態にまつわる状況から、書くべきポイント、健康状態によるケース別の書き方を解説します。

転職シーンにおける健康状態のリアル

正直、現在の転職シーンにおいて健康状態に問題がある場合、内定をとるのは難しいです。ただ、具体的な病名や病状などによってその幅が大きいのが特徴です。

精神病は応募企業から敬遠される

これは悲しい現実ですが、精神系の疾患は応募企業からは敬遠されます。それは、軽い重いといった病状に関わらずです。さらに、現在完治していたり、薬の服用で症状が収まっていたとしても同じです。

近年、うつ病などで会社を辞めざるを得ない人が増えています。その経験から再就職や転職に踏み出せない人は、以降に記載してある健康状態の判断のポイントや書き方をしっかりと理解して下さい。

健康状態で気にかかる様々な疾患

精神系の疾患以外で、働く上で健康状態の欄において迷われる方が多いのが、喘息、アトピー、腰痛、てんかん、バセドウ病等です。これらは、その症状における程度や職務内容にもよるので一概には言えません。

実際に前述の病気をお持ちの方でも、転職に成功されており働かれている方は多いです。ただ、ご本人は他人が思っている以上に不安に感じるので、その点でも判断するポイントを知っておいて下さい。

健康状態を書く上でのチェックポイント

まずは、健康状態を書く上でのチェックポイントです。それは、『業務遂行に支障があるかどうか』です。現在、業務遂行を行う上で支障がなければ過去に病気を患っていようと問題はありません。

さらに、言うなら現在病気を患っていたとしても薬や通院などによって業務遂行に支障がなければこれも問題ありません。両方共に履歴書の健康状態には『良好』と書けば良いです。

因みに業務遂行に支障があるとは、業務に堪えられないほど著しく健康状態が悪いと考えて下さい。営業職なら痛みからお客様の会社へ訪問ができない、事務職なら指が震えてパソコンが打てないなどです。

以降では、ケース別に健康状態の書き方を説明します。

現在健康であり過去にも大きな病気が無い場合

これは、特に考える必要はありません。きわめて良好などと書けば良いです。特に、営業を始めとした行動力が採用基準の1つになっている職種などは、趣味に1日3kmのランニングなどと記載があれば、より印象が強く感じられます。

ただ、友人や知人などから元気が無さそう、覇気がない、と言われた経験がある人は履歴書で過度にアピールをすると、面接で第一印象とのギャップから疾患を隠していると疑われる可能性もあるので気をつけて下さい。

現在健康であるが過去に大きな病気になっている場合

多くの担当者が、過去に病歴がある場合は今の健康状態に関わらずマイナスの印象を受けます。書類の時点では1言良好と書けば問題ありません。

業務遂行を行う上で、問題がなく今が健康なら、それは健康状態としては良好だと思って下さい。薬を服用していても業務遂行が行えるなら、良好と考えて差し支えありません。

ただし、業務遂行に関して支障がなくとも上司や同僚に対して何かしら配慮して貰うような事があるなら、次に説明する「現在健康であるが通院や配慮が必要」で説明した内容にて対応して下さい。

面接時などに話すかは別問題として、書類の時点で健康状態の懸念があるなら避けるのに越したことは無いです。顔の見えない、書類審査では機械的に判断し不採用にされる恐れがあるからです。

現在健康であるが通院や配慮が必要

次に、健康ではあるが1ヶ月に一度平日通院が必要といった場合です。この場合は、履歴書に工夫が必要です。おすすめ書き方としては、健康状態の欄には『良好』と記載し、本人希望欄などで以下のように補足して下さい。

『業務に支障はありませんがヘルニアのため月1回の通院日は午前中のみお休みを頂きたいです。可能でしたら面接にてご相談させて頂きたく思います。』

健康状態の欄はスペースが限られるため、補足分を書くのには向いていません。合わせて、健康状態の欄に書くとどうしても深刻な印象を与えてしまうので、基本は『良好』で補足でカバーすると考えて下さい。

これは、前もって伝えておかなければ入社後に言うと信頼性を疑われるためです。合わせて通院する為の有給休暇などは入社6ヶ月以降でないと取得できない会社も多いので現実的に困ったことになるからです。

業務を行う上で不安がある場合

最後に、業務遂行を行う上で不安が残る場合です。正直この場合は、応募を控えた方が良いと個人的には思っています。理由として、仕事の負担で病状が悪化する可能性があることです。

加えて、短期間で辞めた場合は経歴において次回応募時に短期間の退職という不利な材料になるからです。さらに狭い業界や地域によっては、辞めた事が伝わり次回の応募に差し障る可能性があるからです。

その場合は、療養すると共に次回の応募を考慮してレベルの高い資格取得の学習やスクールなどに通うといった方法を考えて下さい。これは次回応募時に休職中の理由を説明する時の武器になります。

健康状態の無いJIS規格の履歴書

色々と説明しましたが、やはり顔を合わせない履歴書で無理に健康状態を記入する位なら最初から健康状態が無い履歴書を選んで下さい。

もう書いてしまったので面倒だと思われるかもしれませんが、この健康状態の欄に少しでも不安があるなら新たに書き直して下さい。それ程に、この健康状態の欄は重要です。

一般的に販売されているJIS規格の履歴書なら、健康状態の欄は無いものが多いのでそれを選んで下さい。

履歴書の健康状態のまとめ

最後に履歴書の健康上について解説した内容をまとめます。

  • 精神系の疾患は敬遠される
  • 問題ないならアピールする
  • 病歴があっても業務ができるなら良好と書く
  • 通院や配慮が必要なら良好プラス補足を書く
  • 業務遂行が難しいなら治療に専念する
  • 業務を行う上で不安がある場合は本人希望欄で補足
  • 健康状態の欄が無いJIS規格の履歴書を使う

解説をしてきましたが、健康状態は非常にデリケートな部分です。書き方ももちろんですが、ご自分の今の健康状態をしっかりと把握してから書き方を考えてみて下さい。