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現在、書類選考において履歴書の重要性は高いとは言えません。ただ若い人や書類を扱う事務職は、書き方によってはビジネスマナーを理解していないという事でマイナスイメージを持たれてしまう可能性があります。
写真を除けば、横書きの履歴書で最初に目にとまるのは左上の名前の欄です。面接と同じで担当者は最初の印象を無意識に持ったまま、後に続く内容を見ていきます。
今回は履歴書の名前について、ビジネスマナーとしての2つの注意点と好印象をあたえる書き方の6つのポイントをお伝えします。
目次
それでは社会人としての常識を疑われます
今までさんざん書いてきた自分の名前なんだから間違えようがないよ。そう思われるのが普通ですが、多くの人の転職相談にのってきた経験からビジネスマナーとして2つのNGについて説明します。
あなたの名前、正しいですか?
私には名前に「櫻」という文字が入っている友人がおり、彼は「櫻」を「桜」と間違われることがよくあると言っていました。特に、メールだと変換を行う手軽さなのかよく間違えて送って来る人がいるらしいです。
履歴書は個人情報を記載する書類なので、名前の間違いに気をつけて下さい。例えば正式な苗字は「渡邊」だが、普段使っている「渡辺」と書いてしまうなどです。その他にも、「齋藤」、「髙橋」などにも良くあります。
女性で結婚しても職場で旧姓を使っているので、履歴書にもうっかり旧姓を書いてしまったという事がたまにあります。
どちらにしても、ビジネスマナーとしては間違っているので戸籍上の正式な名前を記載して下さい。
細かいふりがなにも注意が必要
ふりがなの記載に関しては2つの注意点があります。
「ふりがな」と「フリガナ」に気をつけろ
これはもはや履歴書あるあるのレベルですが、ふりがなの書き方については履歴書にふりがなと記載があればひらがなで書き、履歴書にフリガナと記載があればカタカナで書いて下さい。
具体的には、ふりがなと記載されているなら「やまだ たろう」、フリガナと記載されているなら「ヤマダ タロウ」と書くようにして下さい。
名がひらがなやカタカナの場合
苗字でなく名がひらがなやカタカナの方、例えば「マリア」、「すばる」などです。この場合、ふりがなを振らずとも明らかに読めますがふりがなは必ず書いて下さい。
合格ラインに届く名前の書き方は6つのポイントをおさえろ!
ここからは履歴書の名前について、担当者に好感度を持たれるための名前の書き方について解説します。重要なことは文字の上手い下手でなく、丁寧かどうか、バランスがおかしくないかの2点です。
ここでは、どんな人でも実行できるレベルの6つのポイントをお伝えします。文字自体をキレイに書くコツや方法は、別の機会にご紹介します。
姓と名はスペースが大切
性と名の間は1文字分空けて下さい。文字を全て均等に分けて書くと、文字によってはどれが苗字で、どれが名なのかわからなくなる方もいます。加えて、非常に間延びした印象をあたえてしまいます。
文字の位置を揃えてバランスを制する
文字の開始位置は下部にある住所欄の開始位置と合せることで、パッと見た時の全体のバランスが美しく読みやすいです。具体的に言うと、郵便番号の数字の書き出し位置と同じにして下さい。
加えて、文字の上下を全て合わせて下さい。文字の水平位置がズレていると、雑な印象を与えてしまいます。
大きさは枠線と、その他の項目を意識する
名前は基本上エリアとして、生年月日や住所と枠が隣接したエリアに記載することになります。ですので、他の文字と同じ大きさではメリハリがつかず、一瞬見る側の視線を泳がせてしまいます。
また、文字の小ささは画数の多い文字ほど読みづらさにつながり、自信の無さを相手に与えてしまいます。枠に掛かるほど大きすぎるのもNGです。具体的には文字の高さは、枠線内において約7割程度に収まると丁度良いです。
ガイドを引けば失敗しない
文字の位置や大きさを伝えましたが、言われてすぐ実行するのは難しいです。そこで、プロのデザイナーも使っているやり方を取り入れます。具体的には開始位置と上下水平位置に鉛筆で目安となる線を引くのです。
この線はガイドと呼び、デザイン上のバランスを取るために引く目印となる線です。履歴書を書き終えたら、ボールペンが乾くのを待って鉛筆で書いたガイドは消しゴムで消します。
HBの鉛筆やシャープペンシルだとガイドの後が残るので、薄く書くか芯がBの鉛筆やシャープペンシルなどを利用しましょう。
いざ書く時は気をつけろ
さて、今まではポイントや下準備でしたが、実際に書く段階で気をつけることがあります。それは、ゆっくりと書くことです。悪筆と言われる人は、線が曲がっている、線がつながっていないという共通点があります。
この2点に気をつけるだけでも見違えるほど字はキレイになります。その為には、ゆっくりと書くことが一番なのです。線をまっすぐ書く、最後まで線を書く、それを意識しながら書いてみてください。
ふりがなは名前との関係性に注意
最後はふりがなの書き方のポイントです。ふりがなは、書いた名前に合わせる形で書きます。最初のポイントで姓と名にスペースを空けて書くようにお伝えしたので、ふりがなも名前に合わせれば同じように離れることになります。
この時、名前の姓と名に対してのふりがなの開始位置は左揃えか中央揃えに統一して下さい。姓のふりがなは姓の文字開始位置と合わせているのに、名のふりがなは名全体の中央に合わせているとチグハグな印象を与えます。
その他の名前欄に関する質問
過去、履歴書の名前について質問された内容とその回答を記載しておきます。
名前に被せて印を押すべきですか?
履歴書に印鑑の欄がない限り、印鑑は押さないで下さい。もし、印鑑の欄があっても名前とは別枠になっているはずなので、名前に被るようには押さないで下さい。
契約書などで、そのような習慣がありますが履歴書では氏名がハッキリと分かることが大切です。
PC入力で作成したのですが名前だけは手書きの方が良いですか?
その必要はありません、名前もPCで入力してください。もし一部だけ手書きをするなら、PC入力を辞めて全て手書きにするべきです。
指定の履歴書でA4で2枚です、2枚目にも名前を書くべきですか?
これは、新卒の方がされた質問です。会社の採用サイトから履歴書のフォーマットをダウンロードして自分で印刷の上提出だったようです。その方はバラバラなる事を考え、2枚をホチキスで止めるか2枚目に名前を書くかを検討したそうです。
結論から言うと、2枚目に名前の欄がないなら書くべきではありません。クリップで2枚を留め、クリアファイルなどに入れて提出して下さい。ホチキスは相手側のファイリング方法によっては、外す手間が必要なので辞めるべきです。
まとめ
2つの注意点と6つのポイントについて簡単にまとめてみます。
- 履歴書の名前でビジネスマナーを判断される
- 戸籍上の正式な名前をつかう
- ふりがなは、ひらがなとカタカナで表記を変える
- ポイントはスペース、位置、大きさ、ガイド、書く時、ふりがな
普段は意識することがない名前の書き方にも様々な注意点やポイントがあります。特に履歴書というビジネスマナーを見られる書類だからこそ気をつけたいところです。