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転職活動はどれくらい期間が必要か知りたい方は多いはずです。前もって仕事の区切りをつけられるように業務を進める為、退職して転職活動を行う予定なので生活面を考えてと、その理由は様々です。
平均で3ヶ月が転職期間として定説ですが、それは様々な要因で変わってきます。転職エージェントの経験から、皆さんが転職活動の期間を正確に知るため、影響を及ぼす要因である年齢や業界、職種について解説します。
目次
退職までは会社に伝えてから1~2ヶ月は必要
前提として、先にお伝えした3ヶ月とは転職活動を初めて内定が出るまでの話です。具体的に言うなら、求人サイトで求人を探したり、転職エージェントに登録してから面接を受け、内定の連絡が来るまでです。
もしあなたが、新しい会社で働き始めることを考えての期間なら、そこから1~2ヶ月という退職するまでの期間を加えて下さい。通常、会社側は引継ぎ期間を含め1ヶ月程度という認識で退職期間を考えます。
20代の9割が3ヶ月以内、40代は5割が3ヶ月以上
転職の期間に大きな影響を及ぼすのは何と言っても年齢です。これは企業は年齢を重ねているより若い方が良いから、転職でもすぐに内定が出るという理由だけではありません。
年齢を重ねると結婚、子供、住宅などお金が必要で給与を下げられなくなります。キャリアにおいても領域が明確になります。つまり条件が加わるので応募できる求人も少なくなり、内定が出ても条件で折り合わない事があるのです。
20代の転職の期間
20代は経験上、4~5割程度が1ヶ月から1ヶ月半ほどで転職活動を終えます。3ヶ月以内では9割程度が転職活動を終えます。何故それほど短いのか22~25歳の第二新卒層と、26~29歳の若手層という分類で説明します。
22~25歳の第二新卒層
企業からすると組織でのポジション選びや高い給与などの問題が少ないため、すぐに採用が出しやすいという事があります。2016年現在は好景気でこの層の求人が増えている事も大きな要因です。
26~29歳の若手層
この若手層は企業側から最も採用ニーズが高い層で、仕事内容や待遇などキャリアアップする方が多いです。キャリアの方向性も見えているのでピンポイントの応募でも内定を獲得し、転職活動を終える方もいます。
30代の転職の期間
30代では1ヶ月程度で就職活動を終える方は1~2割程度です。6~7割の方が2~3ヶ月程度の転職活動を行っております。30代は、転職者側と企業側共に要望が明確なので、そこから紐解いてみましょう。
転職者側
長期で務める事を念頭に仕事を探すので、給与なども長期的な視点で判断するため応募はもとより、内定が出ても保留する方が多いです。納得がいく企業を探すため、20代よりも時間を掛けます。
企業側
内定後も給与や待遇の交渉が行われることが珍しくなく、交渉や調整で採用自体が伸びてしまいます。役員はじめ事業部長クラスが面接を行うので、その調整にも時間が掛かる企業があります。
40代の転職の期間
この年齢層になると、3ヶ月以内で転職活動を終えるのは5割程度になってきます。キャリアがほぼ固まっているので、自分に合う応募企業自体が少なくなります。
その上、年齢的にお子さんがいらっしゃる方も多いので、給与などの条件で譲れないシーンが多くなります。期間よりも、最終的に奥さんに反対されて転職活動をストップする方もいます。
50代の転職の期間
3ヶ月以内での転職は2割程度になってきます。6ヶ月は転職活動を行うことを覚悟するべきです。事情により短い期間で妥協して転職する方と、目的が明確で長期戦にて求人を待つという方が多く見受けられます。
20代と40代以降は3ヶ月に惑わされないで
年齢別での転職期間の目安を見てきました。転職エージェントを通じての経験則なので1つの目安として考えて下さい。ただ、40代以降は平均3ヶ月という数字は余り参考にならないと考えておいた方が良いかも知れません。
逆に20代は早く転職活動を終えられると思うのでなく、キャリアを考えじっくりと求人を探す事が長い仕事人生の中で結果的には良いのではないかと思います。その上で、転職しないという決断もありだと思います。
応募する職種や業界で期間が変わる!
次は、応募する職種や業界で転職の期間が変わることについて解説します。年齢と違って非常にシンプルで、求人に対して応募者が少ない職種や業界の場合は転職者側の売り手市場になるので、内定が出やすく結果として期間が短くなります。
自分が転職しようとしている職種や業界がどうなのか知る方法があります。それは、厚生労働省が毎月発表している「一般職業紹介状況」という統計を見ることです。
これはハローワークの求人、求職、就職の状況を取りまとめ求人倍率などの指標を発表しているものです。この中の職業別の求人倍率の数値が高い職種や業界が転職者にとって有利なので、短い期間で内定が出やすいということです。
参考リンク
厚生労働省「一般職業紹介状況(平成28年8月分)について」
「職業別一般職業紹介状況[実数](常用(除パート))」
技術系とサービス系は転職の期間が短くなりがち
具体的に2016年8月分の全職業での有効求人倍率の数値が1.12倍であり、それと比較して数値が2.0倍以上の職種をいくつかご紹介します。次の職種や該当する業界に応募する方は転職期間が短くなる可能性があります。
- 開発技術者
- 建築・土木・測量技術者
- 情報処理・通信技術者
- 介護サービスの職業
- 接客・給仕の職業
開発技術者
上記を見てみると、大きく技術系とサービス系の職種は求人に対して応募者が少ないことがわかります。モノづくりにおいて開発技術者はニーズが高いようで、製造技術者は0.5倍と平均の半分以下ですが、開発技術者は2.0倍です。
建築・土木・測量技術者
建築・土木・測量技術者は4.94倍で、これはニュースでも報道している通りオリンピック関連の建設ラッシュが牽引していると思われます。施工管理などは現在求人サイトでもその募集が加熱しています。
情報処理・通信技術者
情報処理・通信技術者は、いわゆるIT系です。金融業界を始めとして、法規制などによって急なニーズが出るIT業界は未経験者の採用も多い業界です。
介護サービスの職業
高齢化社会になり、福祉や介護の分野は急成長です。ただし、人材活用がおいつておらず法律関係の整備だけでなく、介護系の資格取得についても度々変更が行われています。IT同様、こちらも未経験者を受け入れております。
接客・給仕の職業
この職種は離職率の高い分野です。未経験の受け入れに積極的なので、中高年でチャレンジする人も多い業界です。20代、30代では独立を目指して転職する方もいます。
まとめ
転職の期間について説明してきました、最後に今回の内容をまとめてみました。
- 転職活動を開始して内定が出るまでは平均で3ヶ月程度
- 会社に退職を申し出て新しい会社に入社するまでは1~2ヶ月程度
- 転職の期間は20代の9割が3ヶ月以内、40代は3ヶ月以上が5割
- 技術系とサービス系は期間が短くなる
平均は3ヶ月ですが、転職における状況は人によって様々です。今回お伝えした内容が、みなさんの転職活動の期間を予測する助けになればと思います。