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リクナビNEXTやマイナビ転職といった転職サイトを見ていると、「第二新卒歓迎」といったマークを目にすることがあります。
不思議なもので、この文言が記載されているだけでこの求人は第二新卒を必要としており入社後もしっかりとフォローしてくれるものだと認識してしまいます。
もちろん、そのような意図で募集している企業も多数ありますが、中には第二新卒に該当する23~26歳転職者を応募しやすくさせるためだけに「第二新卒歓迎」をうたっている求人もあります。
しかも、そのような企業は第二新卒者を通常の中途社員としてしか見ておらず、選考時にあなたと企業とのマッチングを重視せず、入社後に特にフォローもしないため、結局は辞めざるをえないといったコトになります。
今回は、そんな偽の第二新卒歓迎に騙されないために、なぜ企業の「第二新卒歓迎」に注意する必要があるかその理由を解説します。
さらに、そのような求人に引っかからない為にあなたが行える3つの対策をお伝えします。
目次
第二新卒歓迎に注意する理由
通常、求人において第二新卒歓迎とアピールするのは、その募集が第二新卒者である23~26歳を採用したい場合です。
例えば、次のような状況です。
- 新卒採用が上手くいかず特定の年次において将来会社の核となる人材が少ない
- 新卒で採用した数少ない人員が辞めてしまった為に第二新卒で補いたい
- 業績好調で数年先を見越した場合に育てる事を前提として人材が今必要
どれも第二新卒を採用する上では理にかなった採用背景であり、第二新卒の転職者にとっても転職するにはベストな環境と言えます。
逆に、次のような理由で第二新卒歓迎とアピールする企業は注意が必要です。
- 中途転職者の応募数を増やすためだけに第二新卒歓迎をアピールしている
- 大量に採用した新卒の多くが辞めてしまった為にその補充をしたい
- 中途転職者を大量に採用して1人でも成果を出せる人材がいれば良いと考えている
このような企業は、そもそも人材を育てるといった考えが無く、教育に投資するよりも採用に投資して、その中から1人でも芽が出ればそれでOKという考えです。
あなたと会社の適性など深くチェックしない為に、選考時の採用基準も甘く簡単に内定がとれます。キャリアが浅く転職に不安を抱えている第二新卒者の中には内定が出たことを喜んで深く考えず入社してしまうのです。
しかし、環境や教育によって成長の違いが大きい第二新卒の時期に、このような企業に入ってはあなたのキャリアは台無しになってしまう恐れがあります。
全てとはいいませんが、例えば次のような企業の場合は注意が必要です。
- 設立10年以内の企業
- 個人消費者に直接営業を行う企業
- 有名大手企業以外で20代の年収が800万円以上
- 複数の転職サイトで常に求人を掲載している企業
- 個人向けで不動産に関わる営業職
- 外部企業のシステム構築を請け負う中小のIT企業
- 雑誌・ネット・求人などを扱う広告代理店
上記に該当したとしても、第二新卒を積極的に採用し、育てていこうという企業はたくさんあります。しかし、上記のような企業の場合は働く上では’当たりハズレ’が大きいのも事実です。
以降で解説する3つの方法で、そのような悪質な第二新卒歓迎求人を回避してください。
求人欄で入社後をチェック
転職サイトなどを利用する場合は、求人欄の内容をチェックするコトで偽の第二新卒歓迎をうたう企業を回避できます。
基本的に次の内容を大前提として求人票をチェックしてください。
第二新卒の入社後について具体的な解説や教育体制があるかどうか。
第二新卒を採用し育たていこうと考えている企業なら、経営者や採用担当者は入社後の第二新卒者に対してビジョンがあります。
そのため、とにかく第二新卒を採用したいと考えている企業と、第二新卒を会社のコア人材に育てていきたいと考える企業については、第二新卒者の入社後についてプランを持っているものです。
そこで、次のようなポイントをチェックしてください。
- なぜ第二新卒を募集するかといった採用背景はあるか?
- 入社後の研修は何についてどの位の期間行うのか?
- あなたを教育する上司や先輩の顔写真や説明はあるか?
- 具体的にあなたに任せる仕事内容や行動目標はあるか?
まずその求人が第二新卒をメインターゲットにしたものであるなら、その募集背景や意図が掲載される可能性があります。経験者含む不特定多数を募集する場合は余計な情報となるために掲載しないからです。
募集背景では、第二新卒に期待する内容が掲載されるために、その企業独自の文化が反映されます。
例えば、スピードを重視する企業なら裁量権を与え活躍して欲しいとありますし、保守的な企業なら数年は仕事や人間関係構築を重視して5~10年後にリーダーになって欲しいと記載される場合があります。
採用背景が掲載されていることで、募集を第二新卒に絞りミスマッチを減らす役割があるため、ぜひチェックしてください。
次に研修と上司・先輩ですが、第二新卒といえども中途社員になるため研修を設けていない企業もありますが、それを必ずしもブラック企業であると判断しないでください。
実施に、座学を中心として研修については新卒では効果的でも社会人経験を積んでいる第二新卒には逆にモチベーションを下げ、個人の適性を奪うことにつながるため、敢えて行わない企業も多いです。
実際の仕事を行いながら学んでいくOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)の方が効果的なため、OJTを研修と位置づけている企業もあります。
重要なコトは、座学であろうがOJTであろうが具体的に何を行うか、どの位の期間行うか、何を学んでほしいかを明確にしている求人かどうかチェックして下さい。
研修をさせれば良いと考えている企業と、目的の為に研修をさせる企業では第二新卒の環境としては天と地ほどに差があります。
その意味では、入社後にあなたを指導する上司や先輩の顔写真や言葉も具体的な研修や教育を考えた上では当然必要な情報であるため、チェックしておくべきです。
最後に、あなたに任せる仕事内容や行動目標も重要です。とにかく採用して既存社員と同じ仕事をさせるだけでは、第二新卒者の意味がありません。
どのような仕事について、どこまでを目標として行動させるのかを明示している企業は、人材教育について非常にレベルが高いと言えます。
ここまで掲載している場合は少なく、その企業文化に合うなら第二新卒にとっては非常に成長できる環境だと言えるので、そのような求人は一度応募を検討するコトをおすすめします。
口コミサイトをチェックする
求人欄をチェックするコトは、転職をする上で最低限行わなければならないコトですが、実際にはとりつくろった情報だけを掲載している悪質な企業も少なからずあります。
そこで、有効な方法はその企業の口コミをチェックすることです。これには専用の口コミサイトをチェックするコトが効果的です。
企業の口コミサイトでは、働いた経験のある人がその企業について情報を書き込んでいます。企業風土やどんな社員が多いのか、年収や待遇について、やりがいや不満など様々な生の情報が得られます。
次のサイトが有名です。
カイシャの評判 | 日本最大!社員・元社員による100万件の口コミサイト
Vorkers(ヴォーカーズ) | 「社員による会社評価」 就職・転職クチコミ
キャリコネ | 年収、企業評判、面接情報など転職・就活に役立つ情報サイト
ただし、これらの口コミサイトを利用するには注意する点がいくつかあります。
まず、ほとんどの情報について自分も口コミを投稿する必要があるという事です。社員が少ない企業や得意性がある職務を行っていた場合に、既存の社員などから特定される可能性がゼロでは無いと言えます。
次に転職者が利用するというサービスの特性上、情報が誇張されている場合があることです。過去の恨みを晴らしてやれと言わんばかりに、大げさにネガティブな意見が書き込まれるといった可能性があるのです。
最後に、ネットの口コミサイト全てに言えることですが、嘘の情報が書き込まれる可能性です。先に説明した、個人の特定を避ける、恨みからネガティブ意見を書き込むといったコトも嘘の情報が存在する理由となります。
そのため、これらの口コミサイトを利用する場合はより多くの口コミから真偽を判断する、嘘や誇張が存在することを前提にするといった意識を持って利用して下さい。
転職エージェントに直接聞く
最後は、転職エージェントを利用する方法です。
転職エージェントとは企業と転職者の間に立ってキャリア相談や求人紹介、応募や日程調整など転職活動をトータルでサポートしてくれるサービスです。
転職サイトに比べ、求人数も多く非公開求人も多いために求人の質も高いです。何より、企業の経営者や採用担当と直接に話をし、実際に転職した方からもその企業について聞いている為に、情報の精度は高いです。
転職サイトで見た求人でも、応募前なら紹介してもらえて、その企業の裏話を聞ける可能性も高いため、ぜひ利用すべきです。
もちろん、先に紹介した求人票のチェックポイントや口コミサイトを併用するコトもおすすめです。さらに言うなら、求人票や口コミサイトで疑問に思ったコトを転職エージェントに直接聞くことも効果的です。
第二新卒におすすめの転職エージェントについては、次のページでも解説しています。先に紹介した2つの対策と併せて、偽の第二新卒歓迎求人に騙されないようにしてください。