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「キャリアが浅くアピールできるコトが少ないため、書類選考や面接について不安を抱えている!」、このような第二新卒の声は非常に多いです。
しかし逆に企業が何を期待して第二新卒を採用するのかを知れば、職務経歴書や面接といった選考を受ける上で何をアピールし、どういった点に注意するべきかが理解できます。
今回はマネージャー、人事、経営者といった数多くの採用担当者が考える、第二新卒に求めるものについて解説していきます。
目次
柔軟性があるか
まず企業が第二新卒に求めるものの1つ目である、柔軟性について解説します。
第二新卒はキャリアが浅く一部の例外を覗いて、マネジメントされる若手になります。責任ある仕事も任されないため、どうしても地味で裏方的な仕事も多いです。
しかし企業としては、そのような下積みをしっかり積むことこそ3年後、5年後の活躍につながると考えます。
スポーツ、文化、芸能といった分野で成功している人たちも必ず地味な練習や下積み時代を経験しており、ビジネスでもそれは同じだと言えるからです。
上司や顧客からの理不尽な要求、突破口が見えない困難な状況、このような環境に対応できる柔軟性を企業としては第二新卒に求めているのです。
経験がある転職者は、なまじ成功体験があるため柔軟性に欠ける部分がありますが、企業としてはそれ以上に転職者の経験や能力に期待しています。
逆に第二新卒に対しては、経験や能力よりも様々な環境に適応できる柔軟性に期待しているのです。
キャリアが浅いことをカバーするよりも、経験が少ないゆえの柔軟性をアピールする方が第二新卒には有利になることを知っておいて下さい。
基礎能力があるか
企業としてはキャリアが少なくとも社会人としての基礎能力は身につけておいて欲しいと考えています。
業界や職種によって求める基礎能力はそれぞれ違いますが、次の3つの基礎能力は多くの場合に求められるものです。
- ビジネス常識
- コミュニケーション能力
- 論理的思考能力
ビジネス常識に関しては社外の人と接する時に気をつける挨拶、敬語、所作といった内容です。
具体的に言えば電話対応や訪問時のマナー、名刺交換やメールの文面といった社会人として日常的に求められる内容です。
さらに若手のビジネス常識として軽視されがちなホウレンソウ(報告・連絡・相談)が身についているかも、上司や先輩となる人は気にしています。
挨拶、敬語、所作などは主に面接でチェックされますし、職務経歴書はビジネス文書なのでその出来栄えからもビジネス感覚を判断されます。
コミュニケーション能力と論理的思考能力については、新卒採用でも注意深く見られるポイントです。
この2つの能力に関しては面接でのやり取りで能力を判断されやすいですが、面接でのやり取りは職務経歴書の内容に基づいて行われるコトが多いです。
そのため職務経歴書の作成時に興味を引くキーワードや事案を盛り込み、面接でそれらに対応するエピソードを事前に整理するといったコトで対応するコトが可能です。
行動力があるか
社会人経験が少ない第二新卒ですが、企業としては取り組みによっては経験の少なさを十分にカバーできると考えているため、行動力について重要視しています。
ただ漠然と行動力といっても理解しづらいと思います。具体的には次の3つが第二新卒に求める行動力の定義といえます。
- 自分から聞きにくる
- 取敢えずやってみる
- まわりを巻き込む
「最近は自分から聞きにくる新人が少なくなった」、最近の採用担当者は口を揃えてこういいます。
上司や先輩との関係性が昔よりも希薄になってきており、なおかつインターネットで様々な情報を集められるようになった為に分からないことを自分から聞きにくる若手が少なくなっているという現実があります。
しかし事前に相談するコトで、より状況に即したアドバイスが貰えるコトも多いですし、何より上司や先輩は部下の状況を把握したいと考えているため、そのような第二新卒はマネジメントする側からすれば助かるのです。
取敢えずやってみる、という姿勢も重視されます。経験や能力が少なくとも、取組むことで理解できることは数多くあります。まずは行動してみるという勢いも第二新卒には求められるのです。
まわりを巻き込むコトも、第二新卒には期待されています。経験がある人ばかりだと、社内の人間関係や活気も停滞してきます。新しい空気を吹き込む意味でも、第二新卒にはまわりを巻き込む仕事をして欲しいのです。
日々何気なく仕事をしていると気づかないですが、この3つができる人材は企業にとって行動力がある第二新卒とみなされます。職務経歴書や面接では、このような基礎能力が垣間見えるエピソードでアピールしてください。
やる気があるか
企業が第二新卒に求めるもので最も重要なのが『やる気』です。
先ほどの行動力も、このやる気があるからこそ生まれるのです。しかし、ただやる気があるとアピールしても企業としては納得しません。
第二新卒でやる気がある人の共通点は、将来の目的がある人です。
例えば営業として会社を巻き込んだ大きなプロジェクトを受注したい、インフラ周りも理解しているアプリケーションエンジニアになりたい、新規事業に携わり経営者的視点を磨きたい、といったコトです。
このような将来に対する目的がある人は、それに向かって日々の仕事に取り組んでいます。そして、このようなゴールに向かって進む姿勢こそがやる気を生み出すと企業側も理解しています。
そのため企業は、将来のキャリアビジョンや目的を持っている第二新卒にやる気を感じるのです。面接で志望動機を聞くのも、この転職者の目的と自社の仕事内容にズレが無いかを確かめるためなのです。
自分が如何にやる気があるかエピソードで語るよりも、いま一度自分の望むキャリアを整理することこそやる気のアピールにつながると理解して下さい。
結局ポテンシャルって何?
4つのポイントで企業が第二新卒に求める内容を解説してきましたが如何だったでしょうか?自分がアピールすべきコトや、注意する点が意識できたのではないでしょうか。
よく言われるのが第二新卒はポテンシャル採用、つまり潜在能力を期待して採用しているというコトですが、この潜在能力を測るポイントが、これまで解説してきた柔軟性、基礎能力、行動力、やる気の4つなのです。
企業や採用担当者によって何を重視するかに違いはありますが、おおむねこの4つの内のどれかから潜在能力を感じ取るのです。
ポテンシャルという曖昧な言葉に騙されることなく、先にお伝えした柔軟性、基礎能力、行動力、やる気の4つのポイントを理解してぜひ内定を勝ち取って下さい。