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「特技なんて無いよ!」そう思われう方は非常に多いです。転職エージェントを長年やっておりますが、特技の欄に何を書けばいいでしょうか?という質問を受けることも多いです。
それとは逆に野球、料理など趣味とも言える内容を記載する方もいますが、それでは特技欄の使い方として勿体ないです。
書くことが無いと困っている方、趣味のような内容を書いている方、どちらもこのページを見て今一度考えてみて下さい。
今回、趣味との違いをはじめ、具体的な特技の書き方、書くべき特技の3つのパターン、具体的な例文という形で解説していきます。
目次
趣味と特技ではアピールポイントが違う
そもそも趣味と特技において明確な定義はありません。だからこそ、多くの人が書く内容に困ったり、趣味のような内容を書くのだと思います。しかし、項目として記入する限りは採用に近づく為のアピール情報と考える必要があります。
趣味をはじめとした、その他の項目欄との関係性から特技欄で何をアピールするか考えてみます。
趣味は人柄アピールをするもの
まず、趣味の欄は人柄をアピールする為に使用するべきです。レベルを見られる特技よりも趣味の方がハードルが低く、より幅広くあなたの人柄をアピールできるからです。趣味について詳しく知りたい方は、次の記事を見て下さい。
特技は3つのスキルについてアピールする
それでは、特技では何をアピールすべきでしょうか。それは実務に関連があるという点です。ただ、職務経歴書含めたその他の項目との違いを明確にした上で考えます。
例えば、職務の専門スキルは職務経歴書や履歴書の職歴欄でアピールします。さらに、行動力や協調性といった職務上ベースとなるビジネススキルは職務経歴書の自己PR欄や履歴書のアピールポイント欄に書くべきです。
特技は、直接的に実務に役立つというよりは、その素養や方向性があると感じて貰えればベストです。直接的にアピールするなら職務経歴の欄ですべきです。
具体的には次の3つスキルにおいて、プライベートな点からアピールして下さい。
- 語学力
- パソコンスキル
- 対人能力
語学力
まず語学力に関して、次の場合は職務経歴書や資格の欄でアピールして下さい。
TOEIC600点以上や英検2級以上などアピールできるレベル
貿易事務など応募職種で語学が必須
特技欄に書くべき語学力としては、上記のようなレベルや資格はないがアピールしたい場合です。例えば、次のような場合です。
- 海外の友人とE-mailでやり取りできる
- 外国人のブログを翻訳機能なしで大枠で理解できる
- 海外旅行で会話のみで外国人との意思疎通が可能
こう書けば、ビジネスレベルでの語学力は無いが素養はあると相手には理解されます。このように、語学レベル微妙な間の場合は特技欄でアピールするのが効果的です。
パソコンスキル
今や仕事でパソコンを使わないシーンは少ないでしょう。パソコン関連の資格を保持している、応募職種で使うソフトが操作できる場合などは職務経歴書欄に記載して下さい。
ここではビジネスレベルでなく、下記のようにプライベートでパソコンを積極的に利用している場合などを特技として考えます。
- 同窓会案内などをパソコンで作成できる
- Macを使用して簡単な写真加工をしている
- Excelで関数を使った自作の家計簿をつけている
通常、職務経歴としてアピールしない場合はパソコンに関するレベルを記入することは多くないです。そらだったら、より職務に直結するスキルを記載するからです。
そこで、特技としてパソコンスキルを書くことで担当者にそのレベルを理解して貰えます。
対人能力
この対人能力が最も重要かもしれません。前述の2つと同じで、職務に直接活かせる場合は職務経歴や自己PR欄に書いて下さい。ここでは、少し砕けた内容も含めてあなたの対人能力をアピールしましょう。
- 草野球チームの幹事にて各人のスケジュール調整を行っている
- フリーマッケットでお客さんへの商品説明や値段交渉を行っている
- Facebookを通じた勉強会に参加し人脈構築を図っている
上記のような活動は職務を遂行する上で直接的でなくとも似ている部分が多いです。職務経歴に書くような内容ではないですが、担当者があなたの能力を知るきっかけには十分です。
特技の書き方
それでは特技の具体的な書き方をご説明します。ポイントは次の3点を踏まえた書き方にするということです。
- 応募企業が求める人物像がある
- 特技欄が大きく設けられていない
- 履歴書は短時間で流し読みされる
応募職種に響くアピールをする
特技を書く前に、どのスキルのアピールをするかを考えましょう。中途採用において企業は求める人物像が明確です。業務において必要なスキルや適性があらかじめわかっているからです。
例えば、先の3つのスキルにおいて、提案にパンフレットを活用する営業においてパソコンスキルは求められていないでしょう。そこでアピールすべきは対人能力です。
まずは、応募企業に対してそのアピールが響くかどうかを確かめて下さい。
キーワードと丸括弧を使用する
具体的な書き方としては、キーワードと丸括弧という書き方をして下さい。
ひと目で特技がわかるよう「英会話」、「Excel操作」などの一言をキーワードとして書きます。丸括弧内は具体的な内容を書き、視覚的にも意味的にも分かりやすくします。具体的には次のように書きます。
Excel操作(関数を使った自作のフォーマットで家計簿をつけていいます。)
丸括弧内は文章にすることで具体的に説明しやすくなります。ここでは、関数や自作と言う言葉を入れることで専門性を出しています。
履歴書に書く特技の例文
ここでは、実際に履歴書の特技として書く例文を掲載します。実際に面接で問われることもあるので、この事例をそのまま使うのでなくあくまで参考として見て下さい。
語学力をアピールする例文
英文メール(海外の友人と週2度、英文でのE-mailをしています。)
英字ニュースの閲覧(週1回、◯◯news.comで海外の英字ニュースを翻訳機能なしで見ています。)
英会話(海外の旅行者が少ない地域で日常生活がおくれるレベルです。)
パソコンスキルをアピールする例文
パソコン操作(オリジナルの年賀状や同窓会案内を作成、印刷しています。)
PCでの写真編集(専用ソフトを使用し、写真の編集や加工を行っています。)
Excel操作(自作の関数を活用したオリジナルの家計簿をつけています。)
対人能力をアピールする例文
幹事業務(野球チームの幹事として試合や懇親会のスケジュール管理を行っています。)
接客交渉(3ヶ月に1度、フリーマーケットで商品説明や値段交渉を行っています。)
人脈構築(Facebookを通じた勉強会で20人13業種の交流があります。)
履歴書の特技のまとめ
最後の履歴書の特技における内容を簡単にまとめます。
- 趣味は人柄を特技は実務の役立ちをアピールする
- プライベートを通じて実務への役立ちをアピールする
- アピールすべきは語学力、パソコンスキル、対人能力
- 応募企業の求めるスキルをアピールする
- 書き方はキーワードと丸括弧で
趣味との違いから、具体的な書き方や例文を紹介してきました。何も考えず特技を書くのは勿体無いです。もう一度、生活の中から実務に役立つアピールポイントが無いかを探ってみましょう。