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社長面接は応募企業のトップとの面接だけに今までの面接とは求められる内容に大きな違いがあります。
特に創業社長は自ら会社を創設し成長させた経験からビジネスマンとしてはもちろんの事、人としての魅力に富んだ特異な人物が多いです。その為、人をみる面接という場においても独自の考えを持つ人が多いです。
今回は従業員から社長になった方ではなく創業社長の面接にスポットを当て、社長面接におけるポイントから、質問の回答方法、逆質問までを解説します。
目次
何より人間性を重視
社長面接における人事や現場マネージャー、役員等の面接との違いは何より人間性を重視するという事です。
一次面接、二次面接等で職務能力や人柄、基本的なビジネススキルと言った日々業務を行う上でのチェックはクリアしている為に社長面接では同じ組織で働く仲間として適切か?という点を重点的に見られるのです。
それでは、社長が重視する同じ組織で働く仲間として適切な人間性とはどのようなものでしょうか?これは、一概に言えないというのが正直なところです。
共通して重視されるポイント
創業社長が現役で社長職についている企業は、企業文化だけでなく事業に関しても社長の考えが反映されています。1人1人違う企業の社長の考えが浸透しているので、その組織にピッタリ合う人も様々なのです。
しかし創業社長に共通して重視されるポイントがあり、それは次のようなものです。
- 【価値観】仕事に対する考え方や意識
- 【自主性】他者からでなく自ら考え進んでいく人
- 【行動力】とにかく行動を起こしていく人
- 【信頼性】誠実で人として信頼できる人物
これらの点を意識して質問に対する回答などを考える必要があります。次章から社長面接で問われる質問と回答のポイントについて解説します。
基本的な質問を深掘りされる
社長面接といえども質問される大部分は、基本的な質問です。例えば、次のような質問になります。
- 仕事で成功した事、失敗した事を教えて下さい
- 我が社を応募した理由は何ですか?
- 今回、何故転職する事を決めたのですか?
- 仕事においてのあなたのこだわりは何ですか?
しかし注意する点があります。それは、これらの質問に対して追加で深掘りされる可能性が高い点です。何でそのように思ったのか、どうしてそのような行動をしたのか、といった点で説明を求められます。
深掘り質問の対策
社長は深掘りすることで先にお伝えした「価値観」、「自主性」、「行動力」、「信頼性」といったあなたの人間性をみようとするのです。
こう言った社長面接では基本的な質問に対してエピソードをまとめ、そのエピソード内における時々のあなたの考え、思った事をまとめておく事が質問に的確に答えるポイントとなります。
深掘り質問はやり取りが会話形式になるので、セリフを丸ごと暗記するよりもエピソードの流れの中で、あなたの人間性が感じられる点を抑えておくことが重要なのです。
自社ビジネスに関する質問
これは社長面接だけでなく役員面接を始めとした最終面接で聞かれる事が多い部分です。具体的には次のような質問です。
- 我が社の商品/サービスにおいて何か改善点を上げて下さい
- これから我が社はどのような分野に力を入れていくべきでしょうか?
- あなたなりの業界における状況や展望をお聞かせください
同じ組織で働く仲間として自社ビジネスの理解を問うのですが重要な点はビジネス分析力等でなく、自身の職務を経営組織の一部として捉えているかという点を見ています。
ただ与えられた職務等をこなすだけの人でなく、常に会社としてのベストはどのような事であり、自身の職務についてもその視点を持って取組んでいける人材かどうかを見ているのです。
そう考える人物なら応募する企業におけるビジネス環境やその企業のおかれた状況を知ることは当然だと社長は考えているのです。
自社ビジネスの質問における対策
これらの質問に関しては応募企業のWEBサイトのチェックはもちろんの事、所属する業界が発行している専門誌や業界紙に目を通しておくことでライバル応募者に一歩差をつけられます。
下記のページから業界紙や専門を購入したり、調べたりする事が可能なので確認してみてください。
業界新聞・専門紙の一覧 | Fujisan.co.jpの雑誌・定期購読
各産業に関する主要専門新聞(業界紙)について 国立国会図書館
その他、新卒が就活で見るような業界解説本等は未経験者でも分かりやすいです。
下手な分析よりあなたならではの考え
創業社長は今まで数多くの失敗を経験しております、特別な分析や提言に囚われる必要はありません。それよりも雑誌やサイトの内容そのままを伝える事の方が、自主性や信頼性を疑われます。
重要な事は、下手でもあなたならではの考えを伝えることです。何か新しい事への取組などで無くとも良いのです。
例えば、現在の商品やサービスを別の顧客に販売できないか?他の業界で使っているノウハウや技術を生かせないか?最初はそんな思いつきでも良いのです。それに対して自分なりの考えを述べる事が社長面接では重要です。
事前準備ができないような質問
社長面接では突発的で一般的に準備ができていないような質問がされる事も多いです。そういった用意ができない質問の方が、応募者の本質がわかると考えるからです。
具体的には次のような質問です。
- ◯◯に関する新規事業を任せるとしたらまず何をする?
- 入社して別の職種へ異動させられたらどうする?
- あなたが社長だったらどんな人を雇う?
以上のような質問に対しては、正直対策が立てられません。ただ答え方に工夫をする事はできます。
敢えて聞いてみる!
こればかりは上手く言うというよりも、自分の信じる意見を言う事が重要です。その中で、自分が思う回答をした後に次のように聞くのも1つの手です。
◯◯だと現状で私は思うのですが、何か改めたりする点があったら是非ご教示下さい!
つまり「現時点でこう思っているが社長の考えがあるなら是非教えて下さい。それを基に自分の考えを改め、ブラッシュアップしたいです。」というニュアンスを伝えるのです。もし意見を言って貰えたらな、それを受け入れるという姿勢を見せて下さい。
このように思い切って聞いてみる事で面接が、判断されるという構図から、企業の考えを教えて頂くという構図になり、会話がスムーズになりますので是非検討してみてください。
社長への逆質問
最後は逆質問になります。ここでは社長にしか聞けない内容を聞くことがベストです。間違っても給与や配属など人事や現場マネージャーが考える事を聞くのは辞めて下さい。
大きく次の2つの方向で質問を考えて見て下さい。
- 経営や事業に関わる質問
- 応募企業で働く上で重要な点
1つ目は社長の考えている、経営や事業に関する点です。新しい事業、既存商品の展開、5年後の組織図など聞ける範囲で質問する事は応募企業のビジネスへの関心を伺わせます。
2つ目は応募企業で働く上で重要な点です。これは社長の視点において応募企業で活躍する為に必要な能力や考え方を聞くことで、入社後への取組に活かす考えを伝えましょう。
両方の質問に共通しているのは、応募企業への入社の意欲が高いという点です。その点をアピールできれば社長に対する逆質問としては、最低限合格だと思って下さい。
最後になりますが、社長面接は特異性が高いです。今回の内容を踏まえて、あなた自身の人間性が伝わるよう面接に挑んで下さい。