コンサルタントに転職するメリット・デメリットを転職エージェントが解説

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あなたはコンサルタントに転職することのメリット・デメリットをはっきりと言えますか?

実はコンサルタントに転職したいと思う人の多くはメリット・デメリットを十分に理解できていないまま転職活動をはじめてしまうのです。

コンサルタントはビジネスパーソンとしてキャリアを高めるうえでは最適な職業と言えます。
しかしメリット・デメリットを十分に理解していなければ現実的なキャリア設計が立てられないだけでなく、入社後にギャップを感じて再び転職するという結果になってしまいます。

そうならないためにも転職のプロであるエージェントの視点から、コンサルタントに転職することのメリット・デメリットについて解説したいと思います。

転職前にはなかなか知ることの出来ないコンサルタントの働き方についても言及しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

コンサルタントはメリットもデメリットも大きい

次の比較表はコンサルタントに転職するメリット・デメリットをまとめたものです。

メリット
  • ビジネスパーソンとしての成長
  • ハイレベルな経験が積める
  • 20代でも1000万に届く高年収
  • 次回の転職が有利になる
  • 強力な人脈ネットワークがつくれる
デメリット
  • とにかく激務
  • 長くは働けない
  • 実際の事業に携われない

これを見てメリットは何となくイメージできても、デメリットはピンとこないかもしれません。

以降ではそれぞれのメリット・デメリットについて、実際のコンサルタント業務にも触れながら解説していきたいと思います。

コンサルタント転職の5つのメリット

コンサルタントに転職することのメリットは大きく5つあります。一般的な職種や業界へ転職しただけでは得られない大きなメリットなのでそれぞれ解説していきます。

ビジネスパーソンとしての成長

コンサルタントに転職することの最も大きなメリットはビジネスパーソンとして大きく成長できることです。

具体的には次のようなビジネススキルを高めることができます。

  • 論理的思考能力
  • 問題解決能力
  • 調査・分析能力
  • コミュニケーション能力
  • プレゼンテーション能力
  • プロジェクトマネジメント能力

コンサルタントの仕事は顧客のビジネス上の課題を解決することです。
単純化すると顧客からヒアリングした内容と独自にリサーチした内容を分析し顧客の課題を見つけ、利益を出すための解決策を提案・実行するのがコンサルタントの仕事です。

これはコンサルティングの対象や実行まで行うかによって違いますが基本は戦略コンセルやITコンサル、組織コンサルといったどんなコンサルタントにも共通した流れです。

このようなコンサルティング業務では先に述べたビジネススキルをフル活用して仕事をするため、短期間でもビジネスパーソンとして成長できるのです。

ハイレベルな経験が積める

2つ目のメリットはハイレベルな経験が積めるという点です。

一般的に外資や国内問わずコンサルティングファームやシンクタンクといったコンサル会社に依頼を行うのは日本を代表するような大手企業が中心となります。

コンサルティング内容も全国500店舗のチェーンストア戦略策定、従業員1万企業のITシステム導入プロジェクト、精密機器メーカーでの1000億超のM&Aプロジェクト、繊維メーカーの新規事業など多岐にわたります。

とにかく一般的な会社にいてはなかなか携われないプロジェクトの中心メンバーとして仕事ができます。仕事相手も世界レベルの企業における事業部長や執行役員以上となります。

20代、30代でこのような経験が出来ることはコンサルタントならではの大きなメリットです。

20代でも1000万に届く高年収

他の職種や業界と比較して高年収なこともコンサルタントのメリットです。

外資系や国内系、戦略系などコンサルファームによって違いますが20代で1000万稼ぐコンサルタントはざらにいます。

もちろんコンサルタントとしての能力や結果によりますが、それでも転職時に年収が100万アップするという方は珍しくありません。

特に国内企業の営業職やエンジニア職から、外資系コンサルファームに転職する方は大幅に年収がアップする傾向にあります。

次回の転職が有利になる

コンサルタント経験者は転職時に有利になります。

先に説明したようにハイレベルなプロジェクトでコンサルティング業務についていた人材は転職市場で評価が高いのです。

一般的な企業でキャリアを積んでいては書類選考さえ通らない企業やポジションの募集でも、コンサルタント経験者ということで是非会ってみたいという企業は多いのです。

私が転職をお手伝いした方の中にも、希望する企業の戦略部門に転職するためにコンサルタントとして3年経験を積んでから応募することで採用に至った方もいます。

はっきり言ってしまうとコンサルタントという職種を経験していれば、キャリアとして箔(はく)がつくのです。これはコンサルタントから転職する時に得られる大きなメリットです。

強力な人脈ネットワークがつくれる

上司や同僚など同じコンサルティング企業で働いていた人との関係性もキャリア上の大きな資産になります。

コンサルティング企業から転職する人の多くは事業会社などに転職します。先に解説したように業界の有名企業に幹部クラスとして転職する人も多いです。

つまり一緒に働いた仲間が、様々なビジネスシーンの最前線で働いているのです。

このような人脈はビジネスパーソンとしてはまさに宝といえます。実際にそういった過去の人脈から仕事のオファーが来たり、所属企業とのアライアンスの話がきたりします。

優秀な人が集まるコンサルティング企業への転職だからこそ得られるメリットだと言えます。

コンサルタント転職の3つのデメリット

今まではコンサルタントへ転職することで得られるメリットを説明してきましたが、非常に魅力的に感じたはずです。

しかし大きなメリットがあるかわりにデメリットも存在します。ここではコンサルタントに転職する上でのデメリットを紹介します。

とにかく激務

コンサルタントは多くの職種の中でも激務で有名です。

企業に関する就職や転職関連のクチコミ情報を提供するVorkers(ヴォーカーズ)が発表した「6万人の社員クチコミによる「平均残業時間推移」でコンサルティング・シンクタンクは過去5年間の平均残業時間が32業種中トップです。

華やかに感じるコンサルタント業務ですが、膨大な資料から分析を行い企業利益を生む解決策を提案するためには地道な作業や分析が多く業務時間が膨らみやすいのです。

ただ近年は残業に対する世間の風当たりが強く、アクセンチュアやアビームコンサルティングなどは残業削減に力を入れており昔よりは改善した部分も多いです。

しかし戦略コンサルをはじめ基本的にはタフでなければコンサルタントはやっていけないと思ったほうが良いです。

長くは働けない

激務だとお伝えしましたが、加えてコンサルタントは顧客から求められるレベルが高いので精神的にもプレッシャーがかかります。

さらにコンサルティング企業はコンサルタントそのものがサービスであるため、結果を残せない場合はコンサルティング企業を去ることになります。

一般的な企業に比べコンサルティング企業は社員の入れ替わりが早く、結果を残せず去る人以外にも新しいキャリアを見つけて去る人も多いのです。

激務や精神的プレッシャーといった長く務まる仕事でもなく、コンサルティング企業の入れ替わりの激しさが長く働く環境で無いことを物語っています。

この点を考慮してコンサルタントの後にどのようなキャリアを歩むのかを事前に決めておくことが、コンサルタントへ転職する上では重要なポイントとなります。

実際の事業に携われない

様々な企業のハイレベルなプロジェクトを経験できるがメリットだとお伝えしましたが、コンサルタントを何年か経験すると多くの人が感じることがあります。

それはコンサルタントはどこまでいってもコンサルタントで、実業は行えないということです。

つまりいくら戦略作成やソリューションの提案を行っても、実際に実行するのは顧客であり当事者として事業を行うやりがいや面白さは味わえないのです。

ビジネスパーソンとして能力が高いぶん実行できないことへのジレンマを強く感じるのです。

実際に転職するコンサルタントの多くは、今までの経験で培った能力を活かして事業を行うため一般の事業会社に転職するか起業をします。

長く働けないことがデメリットだとお伝えしましたが、このように感じることも長く働けないことの原因だと言えます。

まとめ

コンサルタントに転職することのメリット・デメリットを解説してきましたが、いかがでしたか?

わたしも転職エージェントとして数多くの転職者がコンサルタントになるお手伝いをしてきました。

そのなかで充実したキャリアを送れている人の共通は、『コンサルタントをキャリアの通過点として考えている』と言う点です。

たしかにコンサルタントへの転職はビジネスパーソンとして成長し、キャリアを発展させる上では非常に有効な手段です。

しかし同時に長くは働けない可能性が高いため、常に次のキャリアを見据えることが重要なのです。

これを意識しておかなければ、日々仕事に追われコンサルタントになった事を後悔することにつながります。

解決策はコンサルに強い転職エージェントに相談しあなたに合ったキャリアプランを見つけることです。

コンサルタントに転職することであなたのキャリアが発展することを願っています。