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初めてエージェントを探す際などは、ネットやCMなどで有名な大手のエージェントに登録する方がほとんどだと思います。
しかしそれは必ずしも正解とは言えません。あなたのキャリアや転職における目的や課題によってエージェントを選ぶことこそ、転職における必勝パターンなのです。
とは言え、様々な特徴や強みを持ったエージェントが数多くあり、判断に困るという方も多いです。
そこで、今回は転職エージェント毎の特徴を大きく4タイプに分類し、その活用方法から注意点、またどのような転職者が登録すべきかを合わせて解説したいと思います。
これを知ることで、各エージェントの特徴をシンプルに理解でき、あなたに合ったエージェント選びの方向性が決められると思います。
エージェント選びの判断材料になるはずなので、この4タイプの分類法を理解してぜひ自分に合ったエージェントを探してみて下さい。
目次
エージェントは4タイプ
転職エージェントは大きく分けると以下の4つに分類できます。
- 大手総合エージェント
- 職種・業界専門エージェント
- 転職者属性専門エージェント
- ヘッドハンティング型エージェント
もちろんこの中で複数の特徴を持ったエージェントも存在しますが、重要なコトはエージェントを見極める際に常に4タイプのどれに分類されるかを理解し、自分はどのようにエージェントを使うかを決めることです。
それでは以降で4タイプについて解説していきます。
大手総合エージェント
大手総合エージェントは、求人数も多く扱っている求人の職種や業種も幅広いコトが特徴です。求人数、ノウハウや経験、実績など多くの転職者にオールマイティーに対応できます。
大手総合エージェントの特徴
数・質共に幅広い求人を扱っており転職ノウハウや経験・実績があります。
規模が大きい為、一部を除き転職者と企業を担当するエージェントは分業制です。両担当エージェントが連携し、さらに膨大な求人と登録者のデータベースマッチングを合わせるコトで効率的に精度の高いマッチングを実現しています。
大手総合エージェントに登録すべき転職者
基本的には全ての転職者層をカバーしていますが、先に述べた特徴のために次のような転職者が利用することに向いています。
- 転職初心者
- 24~35歳までの若手
- より多くの求人からキャリアの可能性を知りたい転職者
- 目指す職種や企業が明確な転職者
上記の転職者は大手総合エージェントにとっては、非常に相性の良い転職者となります。
大手総合エージェントの活用方法
とりあえず大手総合エージェントに登録しておけば大きく失敗することは無いので、最低1社は登録しておきます。エージェントを複数利用する場合は、後で解説する職種・業界専門エージェントと組み合わせて登録するのがおすすめです。
より多くの求人を収集するコトが有益な活用法でもあります。
具体的な大手総合エージェント
業界のトップスリーは次の3社です。
- リクルートエージェント
- doda
- JAC
準大手としては以下のようなエージェントがあります。トップスリーと差別化を図るため、専門業界を持つ、キャリアカウンセリングに力を入れるなどの独自の工夫で転職者にサービスを提供しています。
- パソナキャリア
- マイナビエージェント
- ワークポート
- type
職種・業界専門エージェント
次に職種・業界専門エージェントです。読んで字のごとく、特定の職種や業界の求人を専門にあつかうエージェントです。例えば、ITエンジニア、コンサルタント、アパレル業界や外資系企業などといった具合です。
職種・業界専門エージェントの特徴
基本的に小規模で所属しているエージェントもその職種についていたか、その業界で働いた経験のある人達です。さらに、転職者と企業の担当を1人のエージェントで行う両面型を採用しています。
その為に、その職種や業界については非常にリアルで精度の高いキャリアカウンセリングが受けられます。ただ、その分エージェントとの相性によっては方向性や価値観の違いが如実に出るため、合わない転職者もいます。
職種・業界専門エージェントに登録すべき転職者
エージェントのサイトを見れば、自分が登録すべきかどうかはすぐに判断できると思いますが、次のような転職者が利用することに向いています。
- 自分の職種や業界が明確な転職者
- その職種や業界での就業経験がある転職者
- 26~30才の社会人として最も伸び盛りの転職者
- 30代、40代のキャリアとして中堅と言われる転職者
- より専門特化したキャリアを築いていきたい転職者
- 業界におけるキャリア展望や裏情報を知りたい転職者
職種・業界専門エージェントの活用方法
やはり、キャリアカウンセリングにおいて職種や業界内での自分のキャリアをどう築くべきかを相談するコトが最も有益な活用方法です。
さらに、大手総合エージェントには無いコアな求人を探すこともできます。
ただ求人数が少なく、エージェントの独自判断で求人が紹介されない可能性もあるので、大手総合エージェントとの併用をおすすめします。
具体的な職種・業界専門エージェント
小規模なエージェントが数多く存在します。その為、ある程度の規模もありネット等でも名前が知られているエージェントを紹介します。さらに、準大手でも紹介したエージェントも入っているので、自分の職種や業界に合うならぜひ登録しましょう。
- ワークポート(IT系)
- レバッテックキャリア(IT系)
- メイテックネクスト(モノづくりエンジニア)
- ムービン・ストラテジック・キャリア(コンサルタント)
- MS-Japan(経理・人事・法務等の管理部門)
- JAC(外資系)
- マイケル・ペイジ(外資系)
- ファッショーネ(アパレル)
- クリーデンス(アパレル)
転職者属性専門エージェント
転職者属性専門エージェントは第二新卒、女性、ハイクラスなどの転職者の属性に合わせた求人を専門にあつかうエージェントです。職種・業界専門のエージェントと切り口が違うと考えれば分かりやすいです。
転職者属性専門エージェントの特徴
基本的にエージェントは転職者と同じ属性です。例えば、第二新卒向けなら担当エージェントも同じような年齢、女性向けなら担当も女性といった具体です。
このタイプのエージェントは、転職者の悩みや課題に沿ったキャリアカウンセリングを得意としています。
例えばキャリアの浅い若手なら、どのようなキャリアの選択肢があるか、また面接でどのように自己PRすべきかといった形です。
女性なら、子供を育てながら働ける環境か知りたいといった、その転職者ならではの悩みや課題について的確なアドバイスをくれます。
また紹介する求人も、その転職者属性を必要としており、その転職者の課題や悩みを解決できるような企業を紹介してくれます。
転職者属性専門エージェントに登録すべき転職者
主に次のような属性専門エージェントが存在するので、次に該当する方は登録すべきです。
- 第二新卒
- 女性
- フリーターや既卒などの社会人未経験者
- 30代以上のミドル管理職
- 年収700万以上のハイクラス転職者
- 経営幹部などのエグゼクティブ
転職者属性専門エージェントの活用方法
転職者の属性に沿った求人やキャリアカウンセリングになるので、職種・業界は問わない求人が多いですが、5年以上の社会人経験になると、やはり紹介される求人は狭まってきます。
その為、求人数の幅を広げる意味で大手総合エージェントを利用する、自分に合う求人を絞って探すために職種・業界専門エージェントを利用するという、組み合わせては必要になります。
ただ第二新卒、女性、フリーターや既卒などの社会人未経験者に関しては、転職者属性専門エージェントのみで自分に合う求人が見つかる可能性があるため、エージェントを複数利用せずとも済む場合があります。
具体的な転職者属性専門エージェント
次のような転職者属性専門エージェントがあります、ただ職種・業界専門エージェントが転職者属性エージェントも兼ねている場合も多いです。
- マイナビエージェント(女性)
- クライス&カンパニー(ハイクラス&ミドル管理職&エグゼクティブ)
- JAC(ミドル管理職&ハイクラス)
- リクルートエグゼクティブエージェント(ハイクラス&エグゼクティブ)
- マイナビジョブ20’s(20代&第二新卒)
- 第二新卒エージェントneo(第二新卒)
- 就職shop(フリーター・既卒)
- インテリジェンス若者正社員チャレンジ(フリーター・既卒)
- ハタラクティブ(フリーター・既卒)
ヘッドハンティング型エージェント
最後はヘッドハンティング型と呼ばれるエージェントです。
ただ、これは先に紹介した3タイプのエージェントとは大きく違う部分があります。
ヘッドハンティング型エージェントの仕組み
今までの3タイプのエージェントは登録すれば、担当のエージェントがついて面談を行い、あなたにあった求人を紹介し、応募や日程調整、企業との連絡などの転職活動をサポートしてくれるサービスでした。
しかし、このヘッドハンティング型エージェントはここ数年で新たにできたエージェントサービスの1つです。
具体的には、このサービスに自分の職務経験などのプロフィールを登録すると、それを見た数多くの転職エージェントがあなたにアプローチをしてくる仕組みです。
そのエージェントの中で気に入った人がいれば、実際に面談をして、求人紹介を始め転職サポートを受けるコトになります。言うならば、情報を登録することで、エージェントに選んでもらうサービスです。
加えて自分からこのサービスに登録しているエージェントを探すことができます。得意とする職種、業界や実績などからあなたがエージェントを検索できるのです。
さらにあなたのプロフィールを見て、転職エージェントだけでなく、企業の経営者や採用担当者から直接アプローチがくる場合もあるのです。
このサービス自体は厳密には直接のエージェントタイプではありませんが、転職者の目的実現という意味で1つの転職エージェントタイプとして紹介しました。
ヘッドハンティング型エージェントに登録すべき転職者
ではこのサービスはどのような転職者が登録すべきなのでしょうか?
それは次のような転職者です。
- 年収750万円以上のハイクラス転職者
- 30代以上のミドル管理職
- 経営幹部などのエグゼクティブ
- ハイレベルな仕事やキャリアを望む転職者
簡単にいうと経験やスキルを持っており、高い報酬が提示される仕事につきたいと思う意欲のある転職者全般です。
ヘッドハンティング型エージェントの活用方法
このサービスはハイレベルなキャリアを持つ転職者に対して、より多くの求人を見つけられるサービスなので、先の3タイプの転職エージェントで自分に合うようなハイレベルな求人が見つからなかった場合には必ず登録すべきです。
さらに転職エージェントに登録して面談をしても結果としてハイレベルな求人は数が少ないです。
その為、無駄な行動はせずよりピンポイントの転職活動をしたいという方は最初からこのサービスのみを利用し転職エージェントを探す方が効率的で精度が高いです。
具体的なヘッドハンティング型エージェント
ヘッドハンティング型エージェントサービスは業界では現在次の2社しかありません。
- ビズリーチ(有料※一部無料)
- キャリアカーバー(完全無料)
ビズリーチはこのサービスをはじめた企業です。キャリアカーバーはリクルートエージェントと同じリクルートグループになります。
両サービスの違いについてはまた別のページで解説したいと思います。