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転職エージェントは複数登録して利用した方が良いか悩んだことはありませんか?
実は、エージェントは複数利用することで転職活動をより高いレベルに引き上げ、あなたのキャリアにとってベストな転職を実現することが可能です。
とは言え、何も考えずにエージェントに複数登録したのでは意味がありませんし、人によっては1社の転職エージェントと付き合う方が良い結果を生む場合もあります。
このページでは転職エージェントを複数利用するコトの3つのメリットと2つのデメリットについて解説します。加えて、複数利用する場合の転職エージェントの組合せとしておすすめのパターンをお伝えします。
この内容をしっかり理解すれば、あなたにとってエージェントを複数利用すべきかどうか、またどのように複数のエージェントを選ぶべきかを知ることができるはずです。
目次
エージェントを複数理由する3つのメリット
エージェントに複数登録し利用すると次の3つのメリットがあります。
- 求人の幅が広がる
- 新たな視点のカウンセリングが受けられる
- エージェントを上手く扱える
1つずつ解説していきたいと思います。
求人の幅が広がる
最もわかりやすいのは、紹介される求人の幅が広がるという事です。
大手のエージェントともなると非公開求人が数万件以上になりますが、実際にあなたに紹介される求人数には限界があります。あなたが選びやすいようにエージェント側である程度に絞って求人を紹介するからです。
しかし、エージェントにはそれぞれ独占してそのエージェントでしか紹介されない求人もありますし、エージェントから何度も人材を紹介しており採用されやすい求人もあります。
さらにキャリアカウンセラーの考えも様々なので、同じ転職者に対してAのエージェントは妥当な求人を紹介してきたがBのエージェントは思いもよらない提案をしてきた、という事もあります。
それは数・質ともに求人の幅が広がり、あなたの転職やキャリアの道が増えるコトにつながります。これは複数エージェントを利用する最大のメリットと言えます。
新たな視点のカウンセリングが受けられる
2つ目は新たな視点でキャリアカウンセリングが受けられるという事です。
転職エージェントのキャリアカウンセリングには正解がありません。
その分、担当カウンセラーの個性やスキルが見えるところでもあります。先程エージェントによっては紹介する求人に違いがあると言いましたが、それと同じことがキャリアカウンセリングにも現れるのです。
ここで実際にあった事例をお伝えします。転職者は3つのエージェントに登録して面談をしました。彼はコミュニケーション能力に自信があり、そのスキルを高められるキャリアを積みたいという営業経験のある男性でした。
Aのエージェントは、より提案力が要求される法人営業で経験を積み、将来的には営業マネージャーのキャリアを提案してきました。
Bのエージェントは、今まで培ったコミュニケーションを活かしてIT企業にてプロジェクトマネジメントまで関わるシステムエンジニアを目指し、将来的にはプロジェクトマネージャーのキャリアを提案してきました。
Cのエージェントはコミュニケーション力を活かしてコンサルタントに転職し、数年キャリアを積んだ後は、事業会社への経営企画や新規事業企画へ進むキャリアを提案してきました。
このように複数のエージェントを利用するコトで、紹介される求人だけでなくあなたのキャリアに対して、新しい視点でカウンセリングが受けられる可能性があるのです。
エージェントを上手く扱える
3つ目のメリットはエージェントを上手く扱えるというコトです。
いまいちピンとこないかもしれませんが、初めての転職や1社しかエージェントを利用してない場合に、エージェントに言われるがままに意思決定をしてしまうことがあります。
内定が出てもエージェントに断わりづらいと思ったり、応募するかどうかをYES/NOで答えなければならなかったりという場合です。
複数のエージェントを登録して、それをエージェントにも伝えておけば、頼るエージェントが複数あることで精神的にも余裕が出てきますし、意思決定に対しても、「もう1つのエージェントで進んでいる求人があるので、今は遠慮します。」と断ることもできます。
相談する相手が1人だった場合は、主導権が握られやすく、複数相談している場合には逆に主導権が握りやすくなるのです。これもエージェントを使いこなす為に非常に大きなメリットです。
エージェントを複数利用する2つのデメリット
メリットを聞くと、エージェントは複数登録すべきだと思われたでしょう。
ただ、注意してくだい!やはりメリットもあればデメリットもあります。デメリットを事前に知っておけば、それに対して対応もできます。
それでは、次の2つのデメリットについて簡単に説明をしますので、理解した上で複数のエージェントは利用して下さい。
- 転職者の負担が大きい
- エージェントを比べてしまう
転職者の負担が大きい
単純に2社のエージェントを利用する場合は、面談や連絡の負担が2倍になります。3社利用すれば3倍です。
面談は自信のキャリアや求人に関して新しい発見があるので、負担よりもメリットが大きいですが、問題は連絡です。
特に仕事をしながら転職活動をする場合に、エージェントからの連絡は基本メール、急ぎの場合は電話となります。特に複数のエージェントで、複数の求人応募をした場合は、エージェントのやり取り自体が負担になります。
これが、1社のエージェントなら1度の連絡で済みます。転職活動は慣れていない事の連続です。キャリア、求人閲覧、書類作成、面接対策
さらにエージェントに対する意思決定の返信など非常にストレスが高いです。
この負担は複数登録する上で非常に大きなデメリットです。
エージェントを比べてしまう
もう1つのデメリットはエージェントを比べてしまうという事です。
複数エージェントを利用していると、提案してくるキャリアや紹介される求人、連絡の内容やスピード等どうしてもエージェントを比較してしまいます。
例えばAのエージェントの言うことは信頼して聞くが、Bのエージェントの言うことを信じなくなるのです。
そうなると、信頼しているエージェントに主導権を握られることになり、自分の意志よりもエージェントの言うとおりに応募や入社などの意思決定をしてしまいます。
それだけでなく、Bのエージェントがあなたにとっても実際は的確な提案だったとしても、聞き流すことになるのです。比べることで、必要以上にエージェントを評価する結果を招くので転職活動においては大きなデメリットとなります。
デメリットへの対策
2つのデメリットをお伝えしましたが、それぞれ事前対策を行うことで上手くデメリットを回避することができます。
登録するエージェントは2~3社にして、エージェントに対して求人紹介は10社ずつにして貰うように事前に相談する。
応募に関しては各エージェントから1~3社に留める、連絡はメールにてお願いし、複数の内容をまとめて連絡してもらうようにする。返信は遅くなり、内容も簡素になると伝えておくなどの工夫をすることでカバーできます。
エージェントの比較は気持ちの持ち方1つです。
比較しがちになると理解しておき、それぞれの提案や紹介の意図を汲み取るコト、疑問や不安に思う点は早めにエージェントに伝えて改善されなければ担当を変えてもらうといったコトで対応可能です。
複数利用する場合のおすすめパターン
ここまでの内容で、デメリットを抑えて上手く利用すれば複数登録は転職に有利な点が多いと理解できたかと思います。
最後に、実際に複数利用する具体的なエージェント選びの必勝パターンを説明します。
大手エージェント1~2社、特化型エージェント1社
これが、万人の転職者にとって複数登録のおすすめパターンです。以下に大手と特化型に分けて説明します。
大手エージェント1~2社
まず、大手エージェントの活用理由はその求人の多さと実績です。やはり大手は数多くの転職者を転職させてきた実績があり、多くの求人はそのまま、あなたの転職の可能性が広がることを意味します。
具体的には業界のビックスリーであるリクルートエージェント、doda、JACの3社から1つ選んで下さい。この3社は非常に多くの求人数や実績を持っています。
特にJACは大手であると同時に外資系やミドルクラスの紹介に強く、企業担当と転職者担当を1人のエージェントが受け持つ両面型というエージェントでありマッチングの精度に定評があります。
さらに準大手と呼ばれるエージェントにも1社登録しておくと良いです。準大手は求人数もさることながら、特定業界に強みがある、カウンセリングに力を入れているなど、大手とは差別化する為の工夫をしているからです。
具体的には、パソナキャリア、ワークポート、マイナビエージェント、type転職エージェント、エンエージェント等です。
特化型エージェント1社
特化型エージェントの特徴は、大手よりもエージェントの数や求人が少ない事です。ただし、エージェントは両面型で特定の業界(例えばITや外資、コンサル、金融)や特定の領域(例えばハイクラス、女性、管理職、第二新卒)を専門特化することで差別化し、価値を生み出しているエージェントです。
特に自分が進む業界や応募する職種等が決まっている場合や、キャリアが浅い、女性でも長く働ける企業を探しているなどの課題がある転職をする場合には、必ず登録すべきです。
エージェントは専門特化しているので、紹介される求人やキャリアカウンセリングについてあなたの要望に沿った精度の高いレベルを提供してくれます。
まとめ
最後にエージェントを複数利用するコトに関して簡単にまとめたいと思います。
- 求人の幅が広がるのでおすすめ
- 新たな視点のカウンセリングが受けられる
- エージェントを上手く扱える
- 複数利用は転職者の負担が大きくなる
- エージェントを比べるコトで不利益が生じる
- 複数登録するなら大手エージェント1~2社、特化型エージェント1社